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とある管理組合のお話 Vol.5(最終章)
2008年09月26日 16:00

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予想に反して?総会で可決してしまったことにより困った理事会と管理会社。

その後も、待てど暮らせど契約締結の話は進まず、時間だけが経過して
いたある日、Aさんから久々の電話がありました。

『御社との契約内容について、今更あーだ、こーだと言っていて、
 もう一度総会を開き、決議を採り直すべきだと言ってるんです』

もちろん、総会時点では既に契約内容の説明はしてましたし、ましてや
理事の方には、総会前の理事会の時点で説明をしてましたので、ボクに
してみれば、まさに「寝耳に水」の話。

しかも、契約内容について、もしご不明な点などがありましたら、ご連絡
下さいとの旨を理事長にもお伝えし、連絡先も交換していたにも関わらず、
何の音沙汰も無く、決議自体を無効にしてしまおうとする理事会の動き
に尚更驚きました。

『総会』という管理組合全体の意見が反映されるべき場所で決まった決議
事項を理事会だけの単独判断で無効にしてしまえるのであれば、総会の
決議事項自体意味がなくなってしまうわけで、理事の背任行為とも取られ
兼ねません。
(会社においても株主総会で決まった決議事項を、勝手に取締役会で
 無効にしてしまえば、問題になりますよね)

また、今回のケースでさらに問題なのは、そういった動きを助長している
管理会社の存在。管理組合が無知なのをイイことに、自分たちにとって
都合のイイように(コンサルタントが入ってこないように)管理組合を
ミスリードしていっているわけです。
(この管理会社は、当社が携わっている別のマンションでもそういった
 動きをしているそうです)

結局、その後契約自体を白紙撤回する旨の決議を強引に取り決め、
先日、ようやく理事長から直々にご連絡がありました。

もちろん、当社としては、どんな経緯があろうとも、管理組合の決めた
ことには従います。

ただ、今回の事例を通じてお伝えしたいのは、こういった管理会社主導の
マンションが、このマンションだけに限らず、まだまだ多数存在していると
いうこと。

分譲マンションは、その共有者である管理組合員全員のものです。
その主体は、あくまでも管理組合であること、責任の所在も管理組合で
あることを改めて考えて頂きたいと思います。

その中で、管理会社というのは、あくまでもマンションを維持管理して
いく上で、手助けをする機関であり、管理組合運営を自分たちのイイ
ように操作する権利は、もちろんありません。

コンサルタントという第三者機関が入ろうと入らまいと、彼らの業務が
適正で透明性のあるものならば、堂々とできるはずなんですが。。。


今回の一件に懲りず、当社は、これからも強い志を持って、管理組合
運営のサポートに、全力で取り組んでいきたいと思います。

そして、この場をお借りして、管理組合の為にご尽力下さったAさんの
正義感と行動力に敬意を表したいと思います。






「マンション管理組合運営サポート」「マンションリフォーム」「マンション売買」
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【お問い合わせ先】

〒658-0057
神戸市東灘区御影町郡家上山田107−1 グラシアビル3F

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TEL:(078)858−9535  FAX:(078)858−9537
E-mail:info@tms-kobe.com
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谷口 昌良
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投稿者 tmskobe : 2008年09月26日コメント (2)トラックバック (0)

とある管理組合のお話 Vol.4
2008年09月20日 14:29

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『おはようございます』と集会室に入ると、なんとも言えない
重苦しい雰囲気と、怪訝そうな顔をされている住人の皆さん。

ただならぬ状態ではないなと、すぐに察知しました。

今まで度重なる話し合いをし、段取りを踏んで、満を持しての
総会だったはずが、どういったわけか当社を推薦して下さった
Aさんがやり玉に挙げられ、それに関係のない管理会社まで
もが同調している状態。

挙句の果てに、ボクにまで一旦席を外して欲しいとのこと。

(後日聞いた話では、管理会社側がコンサルタントが入ってくること
 を極端に嫌い、新しい理事の方に事実にない当社の情報をリーク
 していたようです。ちなみにこの管理会社は、業界では10本の
 指に入るほどの大手企業です。)

もちろん、ボクは指示通り席を外しました。

それから1時間後、理事の方に呼ばれて会の場に戻りますと、
決議を採る前に、コンサルタント会社が管理組合に一体何をしてくれる
のか説明して欲しいと言われました。
(もちろん、今までの度重なる話し合いの中で、幾度となく説明は
 していたのですが。)

初めて当社の話を聞く方もおられましたので、改めて今のこのマンション
の現状、マンション管理運営の重要性、コンサルタントの仕事・役割に
ついてお話をさせて頂きました。

話をしていくうちに、明らかに皆さんの態度が軟化してきたのが
感じ取れました。
(それもそのはず、管理会社にありもしない事実を聞かされ、誤解を
 しているだけで、管理組合の皆さんにとって、決して当社がマイナスな
 存在ではないわけですから)

理事の方だけは、最後まで頑な姿勢でしたが、総会の議案に上がって
いる以上、決議を採らないわけにもいかず、最終的には多数決により、
可否を決することとなりました。


結果、賛成多数で、当社がコンサルタントとして、サポートさせて頂くこと
が決まりました。

こんな状況の中でも、マンション管理運営の重要性と当社のサポートの
必要性を理解して頂けたことで、当社としても管理組合様のサポートを
させて頂ける体制が整ったことに、ようやく安堵しました。


後は、正式契約をするのみだったのですが・・・


続きは、さらに次回に。。。






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投稿者 tmskobe : 2008年09月20日コメント (0)トラックバック (0)

伊丹市主催のセミナーでお話します
2008年09月10日 10:38

10月5日(日)に、伊丹市主催のマンション管理セミナーで
講演することになりました。

『マンション高齢化と大規模修繕について』という、タイトルで
お話させて頂きます。

2011年には、築30年以上のマンションが、100万戸を
超える
と言われています。
(これは、マンション総戸数の約2割に相当します)


人口の高齢化問題と伴に、今後マンションの高齢化問題も
深刻化するのは必然。

高齢化するマンションには、高齢者世帯が増えるので、
 ・役員のなり手不足
 ・孤独死
 ・修繕積立金不足
  ・・・etc
の問題が必ずといっていいほど、起こってきます。
(現実、既にそういった問題が起こってきています)

「役員のなり手不足」は、マンション管理への無関心を助長し、
「孤独死」は、マンションの資産価値に影響与え、
「修繕積立金不足」は、マンションの荒廃化に繋がります。 

マンションの高齢化を迎えていく中、いかに長きにわたり
資産価値を維持しながら、快適な住環境を作っていけるか。。。

その辺りの秘訣についてお話していきたいと思います。

お時間のある方は、是非足をお運び下さい。


以下、セミナー概要です。

【日 時】 平成20年10月5日(日) 13:30〜15:30

【会 場】 伊丹市立労働福祉会館(スワンホール)
       3階 多目的ホール

【定 員】 90名(申込先着順)

【テーマ】  『マンションの高齢化と大規模修繕について』
        (マンション長寿化の秘訣)

       講師:株式会社ティー・エム・エス 谷口 昌良

【申込・問合せ先】 
   伊丹市健康福祉部住宅課 072-784-8061



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投稿者 tmskobe : 2008年09月10日コメント (0)トラックバック (0)

とある管理組合のお話 Vol.3
2008年09月05日 13:28

前回(vol.2)のブログはこちら
前々回(vol.1)のブログはこちら

順調な流れがどう変わったかと言うと・・・

肝心な理事会が機能していなかった(問題意識が低かった)為、
臨時総会を開くことにあまり意欲的ではなかったのです。

もちろん、2回の会合には理事の方も出席はしていたものの、
輪番制で何年かに1回(年)回ってくる自分達の理事の任期中に
大きく波風を立てたくないという思いが強かったのかもしれません。

しかし、2回の会合終了時点では、マンション全体の約半数
(出席されていた理事の方も含めて)の方が、当社にコンサルタント
として来てもらおうという流れでしたので、一応はその方向(臨時総会
開催)へと向かっていかざるを得ない状況でした。

いざ、総会の開催へと進んでいく中で、大きな障害となったのが、
管理会社の存在でした。

管理会社というのは、マンション共用部のメンテナンスや管理組合の
管理運営を補助するのが主な役割。

当然、総会開催に向けて、案内資料等の作成・配布の段取りをする中で、
コンサルタントが入るかもしれないと知った管理会社は、あの手この手
で総会の開催を延期したそうです。

結局、その年の理事の任期内に総会を開くことはできず、来期の理事へと
持ち越しになりました。

その間もAさんは、何とか総会開催を実現すべく精力的に活動をされて
いました。

その甲斐もあって、新しい理事のもと、いよいよ総会開催が実現する
運びとなったのです。

そして総会当日、ボクが会場に入ると、そこは今までにはない、なんとも
言えない空間になっていたのです。

続きは、さらに次回に。。。






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