「管理費」「修繕積立金」の考え方
2010年01月13日 13:04
皆さんご存知のとおり、分譲マンションでは大きく分けて
①日々のマンションの維持管理の為の『管理費』
⇒日常生活でいう「生活費」
②定期的な大規模修繕工事の為の備えである『修繕積立金』
⇒日常生活でいう「貯金」
の2つが、月々のランニングコストとしてかかっています。
日常生活で言いますと、①の「生活費」を少なく、②の「貯金」を多く
というのが、どの家庭においても当然の想いではないでしょうか。
分譲マンションにおいても、まったく同じことが言えます。
①の『管理費』は極力ムダを省いて少なく。
②の『修繕積立金』はできるだけ多く。
日常生活では、皆さんご自身が「生活費」と「貯金」の割合を決めていく
ことになりますが、分譲マンションでは、管理組合がその割合を決めて
いかなければなりません。
しかし、分譲マンションでは、大抵分譲時から事業主系列の管理会社が
決まっていて、月々の「生活費(管理費)」や「貯金(修繕積立金)」
の額が決められているのが現状です。
また、管理会社というのは、『管理費』の部分から対価を得るお仕事ですから、
管理組合の思いとは裏腹に、極力『管理費』のムダを省かせてくれません。
一方、「貯金」にあたる『修繕積立金』については、管理会社の「貯金」では
ありませんので、必要最低限しか集めようとはしません。
このように、管理組合と管理会社の思惑は、相反している部分があります。
『管理費』や『修繕積立金』は、管理組合の皆さんの財布から出ている大切な
財産ですから、あくまでも管理組合自身が「生活費」である『管理費』の使途を
把握しムダ省くこと、また「貯金」である『修繕積立金』を将来のために、
いかにして貯めていくのかを考えていく必要があるのです。
皆さんは、ご自身のマンションの
『管理費』(生活費)がいくらで、『修繕積立金』(貯金)がいくらか?
把握されていますか?
ご自身の家計を考えるのと同じように「管理組合の家計」も考えてあげて下さいね。
次回は、「修繕積立金の値上げを検討する前に・・・」というお話をさせて頂きます。
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