分譲マンションとは・・・ Vol.2
2007年11月27日 21:15
『分譲マンションとは・・・ Vol.1』の続きです。
震災後、阪神間では分譲マンションが数多く建設されました。
「最新の設備」、「豪華なエントランス」、「防犯対策万全」 ・・・etc
これら販売向けのキャッチコピーの陰で、赤の他人同士が
ひとつ屋根の下で生活していくことの“難しさ”みたいな
ものは当然表面上は見えてこないため、分譲マンションは
飛ぶように売れてきました。
しかし、購入後は、その“難しさ”に事あるごとに直面すること
になるわけです。
特に昔と比べて、人々の生活スタイルは多様化してきていますから、
その“難しさ”は顕著に表れてきています。
例えば、「マンションでペットを飼う」という行為は、一昔前までは
タブーな行為でしたが、今やペットが飼えないマンションは売れないと
まで言われ、『ペット飼育可のマンション』が過半を占めるようになりました。
ペット飼育可にしてマンション自体が売れたことは良いとして、
そこに住む居住者全員が“ペット愛好家”とは限らないわけです。
“ペット愛好家”と“ペット嫌い”の居住者同士が共存していく為には、
トラブルが起こらないためのルール作りと実践を徹底して行わなけれ
ばなりません。
当社にも、マンション内でのペットトラブルに関しては、
「ルールが曖昧で・・・」
「ルールを守らない飼主がいるのだが・・・」
などのご相談をよく受けます。
こういった問題はその問題が解決されない限り、決してそこに住む
居住者の住環境が改善されることはありません。
そういった意味でも、ある種「分譲マンション」というのは、
『買うは易し、住むは難し』
なわけです。
かと言って、「分譲マンション」に居住すること自体を否定している
わけはなく、「分譲マンション」という居住形態を居住者が
理解をした上で互いに協力して生活していかなければ、住みよい
マイホームとはならないということです。
日本でも有数のマンション密集地帯であるこの阪神間で
「分譲マンション」という特殊な居住形態をもつ不動産の
住環境・資産価値を長きにわたり維持管理していくための
お手伝いをさせて頂くのが、我々TMSのお仕事なのです。